10年後の2030年には、「2020年は途轍もない年だった」と誰もがそう振り返るだろう。だが、もう2021年になった。そして、10か月後には2022年になる。
また、「2020年をきっかけに社会が変わった」とも言われるだろう。
では、「2020年のあなたはどうでしたか?」と自分の心に問うてみよう。
正に、社会が「変わる」のを待つのか、自らを「変える」のかが問われている。
コモンズ30の長期共創投資企業の1つである資生堂が新たな方針を打ち出した。私の頑固な直毛に相性抜群の「uno(ウーノ)」ブランドや2014年に魚谷社長が5つある主力ブランドの1つに位置づけた知名度抜群のシャンプーの「TSUBAKI」といった日用品事業を売却するという。
目指すは、自社の資源を厳選投資しポテンシャルを最大化させる‟高付加価値スキンビューティーカンパニー”だ。
私がリスペクトしている代々木上原レストランsioのオーナーシェフ鳥羽周作さんは、今回の緊急事態宣言下で“朝ディナー”をはじめた。朝から贅沢な体験をしてもらいたいというお客さまへの愛に溢れた料理人の彼だからこそのネーミングだ。付け焼き刃なアプローチではなく、耐えながら根付くようにしていくという覚悟をもって、チーム自らを変える選択をした。
sioには「幸せの分母を増やす」という熱い想いのこもった軸がある。ここがしっかり地についてスタッフと共有できているからこその変化でもある。
先が見通しづらく正解の無い状況下で、経営者が短期思考に囚われず、考え抜いて困難に挑む姿勢に彼らの気概をびんびん感じ、未来への希望をみる。経営者であり投資家でもある彼らがチーム自らを変える決断をすることは、自社の存在意義を社会に問うていることでもある。
そんな決断に敬意を払い“ええんちゃう精神”でエールを送り、「湧く湧く」し彼らの投資家仲間(=自らと時代を変える「共犯者」)になる行為が消費であり投資である。そう、人間のもつ可能性にかけて、彼らの原動力にもなり伴走者にもなり得る存在が私たち一人一人の生活者である。
私たちは、ほんまに何度も何度も襲ってくる様々な困難に対して、立ち竦んではいられない。恐れず、正面から受け止め、立ち向かい生き抜くしかない。もがき、あがき、悩み、苦しむ過程で新しい未来への希望が育まれていることも確かだろう。
全く異なる時代がやってきている。これは長期的な潮流である。変わるのを待つのではなく、自ら変えることできるか否かがこの潮流に乗れるか乗れないかの分岐点になるかもしれない。“自らを変える”ときに1人では寂しく踏み出せないときもある。
勇気をもって行動するときに大切なのは、希望を共に分かち合う仲間の存在である。
tsumikiで毎月つみたてしている投資家仲間が2万人を超えてきた。パートナー運用会社も含めると80万人近い投資家仲間(=自らと時代を変える「共犯者」)がいることは心強い。そして、希望を分かち合うそんな仲間は日々増え続けている。