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tsumiki証券のスタッフによるブログです。はじめての資産づくりの不安やお困りの際にご覧ください。

市場の動揺と長期投資の心構え

つみたてデビュー。
~投資初心者のつぶやき~

まったくの投資初心者。はじめてだから感じること、みなさんに伝えたいことを発信していきます。最初はだれでも不安。そんな気持ちをみなさんと共有しながら、つみたてでお金を育てていきます!

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つみたて兄さんの
“これだけは知っといてや~”

“関西人のつみたて兄さん”ことCOO仲木が、むずかしい話を分かりやすく説明!どうしてつみたてがいいの?自分にどんなメリットがあるの?気になる方はぜひチェックしてみてください♪

tsumiki証券 代表取締役COO 仲木 威雄

今月のお客さまの声

お客さまから寄せられたご質問や疑問などにお答えします!「なるほどそういうことだったのか!」とみなさんのモヤモヤがすっきりしますように。

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通算40年以上、投資の世界に身を置く“tsumiki no Jii-sama”。
世の中の変化や、投資の魅力について一緒にまなびましょう♪

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7月末ごろから株式市場や為替市場は大きな変動期に入ったようです。日経平均で言えば一日何千円もの変動、為替で言えば円ドルレートで一日5円を超えるような変動は何を意味するのでしょうか。これまでの「株高・円安トレンド」を長らく支えてきたのは、日銀の大規模な金融緩和とアメリカの一人勝ち的な経済ですが、そのどちらもが「方向転換」する見通しが強まっています。投資家達は、その方向転換が「急激にやってくる」のではないかと不安に駆られたり、いやいや、「ゆるやかなものに違いない」と思い直したり、とても不安定な心理状況になっているのです。

株式市場にしても、為替市場にしても、そこに参加している「投資家」のほとんどは読者の皆さんのような長期投資家ではなく、短期の投資家つまり「投機家」です。そして投機をする人達は基本「順張り」です。「順張り」とは、値段の上がるものを買い、下がるものを売る、いわゆる「トレンドフォロワー」です。上昇トレンドでは「買い」、下降トレンドでは「売る」ため、彼らの行動は常に「トレンドを強める方向」に働くのですが、本当に大きなトレンドチェンジの際、彼らは一斉にそれまでとは反対の方向に動き出すので、市場の値動きはとても激しく不安定になるのは言うまでもありません。

今回の大きな変動は、これまで安い金利で世界の「投機家」に資金を提供してきた日本の中央銀行(日銀)が金融政策の引き締めに動き始めたことと、絶好調なアメリカ経済にかげりが見え始めたタイミングが一致してしまったことが原因です。いずれそうなると思われていたもの、ついにその時が来てしまったのか、と「投機家」たちが浮き足立っているのです。加えて、大統領選に象徴されるアメリカ社会の分断の深まり、欧州・中東での終わりの見えない軍事衝突など、平和な日本にいるとつい鈍感になってしまう数多くのリスク要因もバックグラウンドミュージックとして流れていて、その音量もかなり上がってきています。

市場参加者の大部分を占める短期の「投機家」たちが浮き足立っている時、読者の皆さんのような「長期のつみたて投資家」は一体どうすれば良いのでしょうか?

長期投資を考える際、皆さんの参考になりそうな一つのエピソードを紹介します。筆者がアナリストをしていた40数年前、今では世界でトップクラスの工作機械メーカーとなった関西の会社の創業社長さんが言っていた言葉が忘れられません。(ちなみに工作機械というのは「機械を作る機械」、マザーマシンと呼ばれる精密金属加工を行う機械です。)その言葉とは、「設備投資は不況の時に行えば、工場の土地・建物も、中に入れる機械も全部安くすむ。」というもので、不況になれば設備投資はやらない、という当時の同業他社の姿勢とは正反対の考え方でした。その後の成長で、「不況時の積極的な設備投資は大正解」だったということは明らかです。事業において長期目線で成長投資をすることと、読者の皆さんの「長期のつみたて投資」は基本的には同じことだと思いませんか。

世界や日本経済の調子がいい時は、株価は「上昇トレンド」をたどります。先月よりも今月、そして来月も株価が値上がりしてゆく中でつみたて投資を行っていると、つみたてを行った過去の株価の平均より現在の株価が高くなるので、投資成果は大体いつもプラスとなり「見ていて安心」です。反対に、株価が「下降トレンド」に入ると、これまでのプラスの投資成果が段々と目減りしてゆき、遂にはマイナスになったりもするので「不安な気持ち」になる人も多いでしょう。通常の商品であれば「安く買うのは嬉しい」のに、投資の場合は「これまでより高い値段で買うと安心で、これまでより安く買うのは不安」というヘンテコな心理状態におちいるのです。なぜなのでしょう?

これは現在を過去と比べて、今の方が良ければ安心、今の方が悪ければ不安というだけのことで、考えの中から「将来や未来という時間軸が消えている」からなのです。日本を含む世界の市場で大きなトレンドチェンジがあるかも知れない状況の中、読者の皆さんは是非「将来」や「未来」といった時間軸を忘れることなく、「いつ見てもプラスの投資成果」という世界から一転して「いつ見てもマイナスの投資成果」という世界もあり得るのだということを分った上で、それにしっかり備えられるように「心の準備」をしておいて下さい。

そしてその一番いいやり方は、逆境にあっても一緒に歩んでゆけそうな「お気に入りのファンド」をしっかり見極め、加えて「そのファンドのことを更によく知る努力を怠らないこと」です。そうすれば、世界や日本の経済や企業業績が下降トレンドに入って投資パフォーマンスがマイナスになりがちな時でも、そのファンドの「将来」や「未来」を信じて資産形成を続けることが可能になります。人間は、よく分からないことを信じて続けることはできません。逆に、よく分かって納得しているファンドであれば、信じて長くつきあうことが出来るわけです。

 

tsumiki no Jii-sama

 

 

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つみたて投資においては"ゆっくり・こつこつ・自分のペース"でなが~く続けることが大切です。一緒にがんばりましょう!            

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