世の中の変化や、投資の魅力について一緒にまなびましょう♪
tsumiki証券 取締役 tsumiki no Jii-sama
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「貯蓄から投資へ」のスローガン、「貯蓄」の方は銀行預金のことだろうとすぐ察しがつきますが、「投資」の方はちょっと曖昧に感じませんか? 一般的に「投資」とは、「値動きのあるものに資金を投じて儲けようとすること」という風に思われているのではないでしょうか?仮想通貨投資、金(ゴールド)投資、外貨投資など、あげたらキリがありませんが、「投資」という言葉が使われる範囲はとても広いのが現状です。
筆者の考えは少し違います。「投資」とは、人間が継続的な「活動」を通して、今あるお金を将来にわたって増やしてゆこうと、主体的に「努力」するものです。仮想通貨を安い時に買って、高くなったら売ろうというのは、相場に依存するイチかバチかのギャンブルであり、「投機」です。本質的に価値があると思われている金でさえ、自分の思惑で安く買って高く売ろうとすれば「投機」です。単なる売買によって利益を得ようとするのではなく、デザインを考え、高い技術で加工して、ゴールドジュエリーとして価値を生み出そうとする主体的な「活動」や「努力」があれば、それこそが真の「投資」と呼べるのではないでしょうか。
そのように考えると、一番分かりやすい投資は、自分自身への投資です。それは、「教育」かも知れませんし、「リスキリング」かも知れません。自分の判断で自身の教育やリスキリングに投資し、より良い自分、成長した自分をめざすのです。教育とかリスキリングとか、まどろっこしいことは性に合わないから、自分で商売を始める人もいるでしょう。店を借りたり、商品やサービスを整えたりする出費、そして自分が費やした時間はすべて投資です。そして、将来にわたって日々上がってくる収益、そして成長した自分が投資成果となります。
自然人としての自分は、投資を一人で行いますが、法律的に人格を与えられた法人、つまり会社組織としての「企業」は、人間集団として投資活動を継続的におこない、そこから収益を得ます。特に大規模にそれをおこなっているのが日本や世界の上場企業です。活動の範囲は日本中、あるいは世界中にわたり、人々から選ばれる商品やサービスを提供するために、商品やサービスの開発・改善、そしてお客さまとのコミュニケーションのための「投資」を継続・強化しているのです。そうして得られた成果である収益は100%、会社の所有者である株主、つまり投資家である皆さんに帰属します。
上場企業の株式は、毎日株価が変動するので、仮想通貨や金、外貨などと一緒にされて、「リスク資産」の一つとみなされています。その時の需要と供給、つまり「人気」で値段が変動するという性質だけをとらえて、安く買って高く売ろうとする投機の対象となってしまいがちなのは、前回のブログでもお話しした通りです。
しかし、数ある「リスク資産」と呼ばれるものの中で、血の通った人間集団の主体的な「活動」や「努力」によって「それ自身が利益を生み出し、価値を増やして行ける」のは、唯一、株式だけだと筆者は考えます。ですから、筆者は株式のことをリスク資産とは呼ばず、「成長資産」と呼んでいます。これが、株式を中心に組み入れた「投資信託」こそ、古き良き時代の「銀行預金」に代わって、長期的にしっかりとした収益をもたらしてくれる、最適な資産形成手段と考える所以(ゆえん)なのです。
次回からは、皆さんから聞こえてきそうな、「そうは言っても、まだ残っている投資信託についての色々なモヤモヤ・・・」を一つひとつ解消してゆくつもりで、筆を進めてゆきます。
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・投資信託は価格の変動等により投資した金額が減るおそれがあります。詳しくは各商品の目論見書・目論見書補完書面(当社ウェブサイトにあります)をお読みの上、お客さまご自身でご判断ください。
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