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投資信託のモヤモヤ…① 「長期ってどれくらい?」

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投資信託への投資は長期で!とよく言われますが、「どれくらい長期で投資すればいいの?」というのが、皆さんのもっているモヤモヤの中で上位にくるのではないでしょうか。専門家の中でも色々な意見があります。「一般的な景気サイクルである5年から7年くらいが目安です」という人もいれば、「未来への投資ですから、とにかく長く!」と言う人も。

これまでのブログでお話しした通り、「成長資産」である株式をおもに組み入れた投資信託は、人間の活動や努力によって将来の利益を生み出そうとしている企業に対する投資です。あらかじめ「いつまでに、いくらの利益が上がる」と決められたものではありません。期待や予想はできても、結果がその通りになるとは誰も保証できないものです。期待はずれの業績しか出せない企業もあるでしょうし、予想を大幅に上回る成果をあげて高成長する企業もあるのです。

 

昔「出世払い」という言葉がありました。有望な若者に「返済の期限を決めないで」お金を渡すというものです。ふつうの借金であれば、若者は「期限までに」兎に角その元本と利息を返済せねばと、あくせく、将来の夢なんかそっちのけの働き方をするでしょう。一方「出世払い」であれば、お金を出してくれた人の期待にこたえようと、夢をもって自分に投資し、将来「出世」することで、お金を出してくれた人に対して、用立ててくれた金額以上のお礼をすることができるというものです。昔は大らかでしたね。

株式への投資はこれに似ています。企業の活動は「借金をかえすための、あくせくとした、楽しさの乏しい」ものではありません。人々が望む製品やサービスを競争力のある価格で提供するだけでなく、さまざまな社会課題の解決など、大きな目標のために未来に投資し、社会の一員としての責任を果たすと同時に利益も生み出すのが企業の活動です。そういう企業に投資するのですから、投資家も「時間に縛られず」、企業の投資活動の成果を長い時間をかけてじっくり見極めてゆくという大らかな姿勢が必要なのです。

 

逆に、株式への投資を「期限を決めて」行うと、自然と「投機」への悪循環が始まります。例えば3年の投資期間に30%の値上がりを目標にしたとします。2年たっても、10%の値上がりしか達成できていないと、自分の投資した企業(あるいは投資信託)の選び方が悪かったに違いないという考えにとりつかれ、残りの1年で20%値上がりしそうなものを探しはじめるのです。

気が付きましたか? あなたは、「3年で30%」という目標を、「1年で20%」という、とても「投機的な」目標にすり替えてしまったのです!

もう一つ、「株式への投資には期限を設けてはいけない理由」があります。株式はいつでも売ったり買ったりできるメリットがある反面、その時々の需要と供給で値段が決まることから、世界の経済状況が大きく変動する中で、「本来の価値より常に割高になったり割安になったりするものだから」です。自分の都合で投資に期限を設けてしまうと、たまたま割安の時に売ってしまうことになりかねません。当然、投資成果も期待外れのものになるでしょう。

 

「それなら、一体いつまで投資を継続したらいいの?」という質問が聞こえてきそうですね。

答えは「自分が、この程度で十分と思えるまで」です。そして自分が売ってしまった後で、もっと値上がりしたとしても後悔しない、と肝に銘じることも重要です。

 

日本には、生きてゆくための知恵というべき格言が豊富で、以上述べたことは、要するに、「果報は寝て待て」と「腹八分目」ということです。投資と言うのは、人間の行いですから、案外「アナログ」なものなのです。

 

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